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2009年7月 1日 (水)

2009年6月に読んだ本

あっという間に6月が終わり・・・・
筆者は月末に体調を崩しそのままグズグズと7月を迎える。。。

体調を悪くしてからあまり本も読めなかったし。。
元気になって、
仕事にも趣味にも打ち込みたいものである。


というわけで!?読んだ本の紹介。

1.図解 論理学のことが面白いほどわかる本

ある程度数学の知識(確立など)が必要だとは思うが、
どのようなことに論理学が使われているのか
いろいろわかって面白い。

ミステリーや暗号など楽しみながら読めるのが面白かった。

そして個人的にはコンピューターの計算論理の章が
とても興味深かった。

記号化など難しいが、
記号化する事で普段とっさにだまされそうなことに太刀打ち出来る
そんな感じがした。
まさに入門編の一冊だろう。


2.風の墓碑銘(エピタフ)—女刑事音道貴子

上下巻一気に読んだ。
このシリーズは好きだったので、
今回はどんな話だろう?と読む前から楽しみにしていた。

滝沢さんとの関係は?
いまの音道さんはどんななんだろう?
そして、今度の事件は?

今回は相容れない二人が本当の「相方」になっていく、
読んでいてそんな印象を受けた。

一件バラバラに見える事件がどのようにつながっていくのか、
それもドキドキしたし、
最後のラストにむけてのスピード感は本当に良かった。
そして、著者の人物観というかストーリーテラーとしての才能には本当にため息。
素晴らしい!の一言。

作中で気になった言葉(登場人物の名前だけ抜いている)。
「たった今、この屋根の下で泣いている人がいるかもしれない。
笑い転げている人と隣り合わせに暮らしながら、
この瞬間にも死を思っている人だって、いないとはいえない。
だから、何も特別な事はない。そうして皆生きている」
恋人の病気の事を考えなら
主人公が考えている事。
いろいろな事があって、それでも皆生きているのだというのが
とても印象的であった。

被害者の家族だけでなく、
犯人や途中出てくる主人公の同僚とその内縁の夫のこと、
そういうことも読後には同じように
それでも皆生きているのだと改めて考えさせられた。

作品の中でいろいろな考え方があることに気づかせてくれる。
読者は主人公と一緒に成長している気分になる。

そして
「人の心は、もともとが冷たい闇の中に漂っているようなものだ。
自分自身にさえ、本当の姿形などはわからない。
たとえ犯罪者であろうとなかろうと。
だからこそ、一条の光を求めるし、ぬくもりが欲しいと願う。

誰だって同じ。」

そのぬくもりのために人を殺す人だっているのだと、
そして、殺人を犯すか否かは別としても
それは誰だって同じだと言う言葉が
太宰の「人間失格」というフレーズと同じようにずしんと胸に響いた。

自分はどう生きるのか考えさせられる。


3.メディア@偽装

いろいろ考えさせられた。

言論が、知らない間に封じられている。。
本当に怖いと思うと同時に、
弁士の皆様の言語力の弱さ、
マスコミのジャーナリズムの弱さに愕然とする。

改憲の動きも活発化してきたいま、
私たちが今本当に求めているものはなんなのか、
声に出して行く必要があると思う。


4.ネコソギラジカル〈上〉十三階段

ちょっと前の作品まで停滞気味だったが、
この上巻はロジックもものすごく面白かった。

物語が加速されるのと同時に、
読むスピードも加速。
ひき込まれた。

いろいろな矛盾がある世の中、
真理だなあ〜と思ったのは
「やりたいことをやろうとすると
やりたくないこともやらなくちゃいけないくて
やりたいことをやらずにいると
やりたいことがやれなくなる」

そして物語の登場人物一人一人が
そんな状況に置かれている事にも気づいて、
改めて著者の凄さを感じた。


5.ネコソギラジカル 〈中〉赤き征裁vs.橙なる種

今回も面白かった!

そして語り部についても少しずつ見えてきた部分があるが、、、
きっとどんでん返しがあるのだろうな。

今回一番興味深かったのは
優しさと甘さについての戯言。

そしてこのときにこの人がくるか!
という面白さ。

死んだ人が生きていて、
登場人物がどんどん増えてきて、
いろんなからくりがたっぷりで
下巻に続いてしまうので
ものすごく下巻が気になる。。
蒼色サヴァンがどうなるのか、
どうして下巻が最初と同じ副題なのか、
ようやくわかった気がする。

6.白洲次郎 占領を背負った男

「白州次郎」という人を初めて知り、
その人の生き方がとても素敵と思った。

ただ、今も生きている方や
現代史のいろいろな部分を少しだけ知る事が出来たが、
このような人たちは産まれた時からもスタートラインが
すでに違うよな。。。とも思った。
何せ、この白州次郎という人物は
戦後の教育が悪いとのたまうものの、
戦前の日本の教育になじんでいたかといえば
全くなじめずに結局イギリスへ留学しているのだ。

この当時の有識者のほとんどが海外留学経験がある。
ということは昔から日本の教育に有識者たちは重きを置いていない
信頼をおいていないということになるのではないか?

今も教育はどんどんなし崩しにされているが、
金があればこういう風に海外にでも行って上質な教育を受ければ良いと
思っている事の現れではないだろうか。
この本を読んで、
教育が悪い!と思う人がいないか、
改憲が無条件に良いと思ってしまう人がいないか、
とても心配になった。

ただ、この人や吉田茂という人の考え方は好きだ。
憲法や安保問題についても中で出てくるほか、
日本人の特性のようなものも言及されているが、

今、我々がこの当時に今の憲法をGHQから押し付けられたから
憲法を変えるべきだと言う考え方はやっぱり違うと思った。

この時の占領下において、この2つ(安保と憲法)は
受けざる得なかったのかもしれない。

この憲法がいいのだと、
新しい国のあり方なのだといわれて育った者にとっては
押しつけでもなんでもない。

政治家はGHQが押し付けたというが、
それを国民に押し付けたのは政治家であり、
国民がそれをよしとしてきたのだから、
ことさらに憲法を変えるべきだとは思えない。

だが、安保についてはやっぱり更新するべきでなかったとは思う。
安保を更新する事によって、
さらに日本はアメリカの駒なのだと自負してしまったのではなかろうか?
講和条約時には確かに必要だったかもしれないが、
一国の主として主権を取り戻したのであればやはり違う。
アメリカの駒としての生き方は
やっぱり今の政治家がつくりだしてきたものだと思う。
それが素晴らしいのだと。

こうなったのは、
占領下なんとか独立しようと働いた政治家が
下を育てるという責任を怠ったというのもあるのではないか?

安保や憲法などがかかれた章は
著者の思いもかかれていて、ちょっと興ざめだったが、
白須次郎という人を知るきっかけとしては良書ではないかとおもった。

原則を大事にし、
押し付けられた事だとしても良いものはいい、
悪いものは悪いと言えるこの人はものすごくステキだと思った。


7.ネコソギラジカル 〈下〉青色サヴァンと戯言遣い

気になっていた再終巻!

表紙としおりの友がかわいかった♪

話としては、そうなっていくかあ!!!
という驚きと、
最後の最後での急激な物語のスピードダウン。
この緩急に驚かされた。

でも終わり方としてはいいのかもしれないが、
かなりハイスピードで進行していた分、
物足りなさもあるのは事実・・・

もしかしたら筆者はもっとこの登場人物たちと
物語の中での縁をつないでいたかったのかもしれない。

いろいろ物語を楽しみつつ、
哲学的な事を考えさせられた。

最後まで気になったのは語り部の名前。
語られないからこそ語り部の主人公が主人公としてあれたのかな?
とも思う。


以上の7冊。
今月(2009年7月)はどんな本との出会いがあるのか
楽しみだ☆

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